ひなぎく心理ルームでは臨床心理学の立場から、いろいろな心の「悩み」や「葛藤」、「違和感」などに対してお話を充分にお聴きし、共に見つめ、整理しながらカウンセリングを進めていきます。
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コンプレックス
臨床心理士のカテゴリーで、「コンプレックス」とは何ぞや?

すこし、心理学のことをご存じの方などは、エディプスコンプレックスのことでも書かれるのかと、
思われる方もおられるかもしれません。

心理学の分野では、コンプレックスは精神分析の用語で、簡単に言うと、強い感情やこだわりをもつ内容で、ふだんは意識下に抑圧されているものとしています。
ここでは、学術的なことを述べるわけではありませんので、シンプルにコンプレックスを「劣等感」と、思って読んでいただけたらいいと思います。

臨床心理士が、心理面接(心理療法やカウンセリング)を行う場合、その程度はその臨床心理士のよって立つ、面接技法の理論によっても違ってくるのですが、大なり小なりお見えになるクライエントのコンプレックスに触れながらその人を理解し、その人が今よりもよりよい方向へ進んで行かれることのお手伝いをするといって差し支えないかと思います。

身体にたとえて言えば、痛いところを必要性があって触るのです。

けがをして、病院をおとずれた時、痛がるから何もしなければ医療にならないのと同じです。

ただ、下手に触って痛みを倍増させたり、バイ菌をつけてより症状を悪化させたり、下手な処置をして後遺症を残したりでは専門家としてどうにもなりなせん。
こうやって今書いていて、私自身おもしろいなろあと思うほどですが、心も見事に同じです。

よって、心は目に見ては取れませんが、訓練された専門家が触ることが安全であり効果的なのです。
もちろん、はじめから完璧な医師などいないのと同様に、臨床心理士においても日々の研鑽と経験は欠かせません。

どの医師に信頼を置くか? どの臨床心理士に信頼を置くか? 
それは、人と人との相性、価値感、に左右されることはあると思いますが。

コンプレックスを触ることが最も多い技法はやはり、精神分析ではないかと思います。
他の技法は困っていることにどう対応していくかや、適応していくかに焦点を絞ってカウンセリングを進めていくのに対して、精神分析はその人の人格の変容を多少なりともねらってカウンセリングを進めていく側面があります。
なぜそうするかというのは、簡単に申し上げれば、目先の困ったことを一時的に改善させても、根本的に変革していなければ違う形でまた、問題が出で来るであろうと考えるからです。

だからと言って、やみくもにコンプレックスを触られたのではたまったものではありませんし、
痛いところはなるべく痛くないように、丁寧に触ってほしいものです。

クライエントさんと一緒になって、その痛いところ「コンプレックス」に手当をうまく施せてあげられたら・・と思い、日々臨床をこなしているともいえます。

コンプレックスの全くない人など、いないのではないでしょうか。
皆がその思春期と言われる時期には何らかのコンプレックスに打ちのめされ、それを乗り越えて少しづつ成長していくものだと思います。


自身のコンプレックスを見つめるということは、人としての成長をまた大きく伸ばす大きなチャンスだと思いますし、臨床心理士として仕事をさせていただいている中で、そうなんだなぁ・・・ということを感じています。


変な言い方ですが、コンプレックスに咲く花はとてつもなく美しい。

私は、そう感じています。


 



| 臨床心理士 | 20:02 | comments(0) | trackbacks(0)
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